入れ歯が痛い/入れ歯の調整・修理・作り直ししたい

入れ歯の修理も出来るとのことなのですが、具体的にどんな風に壊れちゃうんですか?

真っ二つに割れちゃった場合は、レジン(プラスチック)を盛って、削って、くっつけます。
ご飯が食べられないと大変なので、そのような急患もなるべく即日対応できるようにしています。
我慢しないで、困ったらすぐご連絡ください。

「入れ歯が痛い」
「入れ歯を落として壊してしまった」
訪問歯科の9割のご依頼は、入れ歯に関するものです。


「他の歯医者の入れ歯でも調整は頼めるのかしら?」
はい大丈夫です、他の医院さんの入れ歯の調整も行えますので、お気軽にご連絡ください。

訪問現場の入れ歯治療の実際は?

入れ歯の調整は、患者様も先生も大変だと思うのですが。

しっかり噛めるように、入れ歯を入れて出しての繰り返して調整します。
30分くらい掛けて調整することもありますが、時間を小分けにして調整する方法もあります。
一気に出来ればいいのですが、そうするのはなかなか大変です。

入れ歯に慣れている方は早いのですが、初めて使う方は慣れるまで時間がかかります。

新しく作る場合、何回くらいかかるんでしょう?

約5回です。

1回目は、個人専用のトレーを作るため、模型の型どりをします。

2回目は、作ったトレーで精密な型を取ります。
本印象(ほんいんしょう)、ファイナル印象と呼ばれるものです。

3回目は、出来上がってきた精密な模型で、噛んだ時の高さ、入れ歯の「バイト(bite)」を決めます。
残っている歯が多ければ周囲の歯の高さに合わせられますが、歯がない場合はこちらで高さを想定して合わせます。
「もともとの歯の高さはこの辺だっただろう」と予測、その高さでロウを溶かして高さを決めます、それが「バイト」と言います。

4回目は、歯並びを決め、技工士さんがその高さに歯を並べていきます。
患者さんの口の中で「どうですか?」と鏡を見ながら、顔の真ん中があっているか?前歯の出っ張り具合や奥歯の噛み合わせをチェックします。

良ければそのまま完成させ、悪ければその場で歯を外し植え替えます。

歯を植え替えるんですね!

はい、順調にいけば5回目が完成、そこから2~3回調整ですね。

最短で5回、平均で7~8回ですね。

入れ歯を作る前にグラグラしている歯があれば抜歯するかもしれません。
残っている歯が虫歯なら、治療をしてから入れ歯を作るため、そこは前後します。

根気がいりますね・・・患者様も先生も。

はい。
1週間に1回訪問すると、最低1か月半は掛かるとお話しています。
使えるようになるまで約2か月、「虫歯治療」や「抜歯」が入ると3か月くらいですね。

費用が心配です。。。

医療保険と介護保険とでやっていますから、そんなに高額にならない範囲でやっています。

概算を知りたいです。

無料歯科検診がありますので、まさにこういう時に使ってほしいです。
いくら費用が掛かるか分からない状況で治療をスタートするのは不安だと思いますので、遠慮なくこの仕組みをお使いください。

入れ歯制作過程、おさらい

入れ歯がどう作られているかを知れば、訪問歯科のハードルが少し下がります。
入れ歯を作る主な工程5つをおさらいしましょう。

1.簡単な型を採る

まずは「残っている歯」と「歯ぐきの状態」を診て、簡単な型を取り、患者様専用のトレーを作ります。

2.精密な型を採る

精密な「上アゴ」と「下アゴ」の歯型を別々に取ります。

3.咬み合わせを採る

咬み合わせの「高さ」と「位置」を決めます。

4.試適(してき)

「歯の大きさ」や「歯の並び方」をチェックをします。

5.完成(装着)

新しい入れ歯が合うように、調整していきます。

6.調整

歯ぐきの痛いところや、噛み合わせを調整します。
慣れるまで、平均で4~6回掛かります。

7.定期的な調整

引っかかりの部分(バネ)が金具の場合、次第にゆるくなり、入れ歯自体も擦れてきます。
アゴの骨や歯ぐきの状態も日々変化するため、定期的な調整が必要です。
入れ歯を快適に使っていただくためにも、積極的に訪問歯科をご利用ください。