しろくま歯科 コーディネーター 原田翔吾(はらだ しょうご)
「訪問歯科のコーディネーターって何をする人なの?」
院長先生と同じく、診療後の夕方のお疲れのところインタビューさせていただきました。
目次
1.コーディネーターって何をする人?
―「しろくま歯科」という医院名、かわいいですね。
ありがとうございます。
―訪問歯科のコーディネーターさんは、何をする人ですか?
実際に先生を現場まで運ぶドライバーであり、現場で治療の補助をする助手であり、ご予約の時間や曜日を調整する役割であり・・・先生が治療に集中していただくために他の事をサポートをするのがコーディネーターです。
―分かりやすいです!訪問歯科のコーディネーターになられたキッカケは?
「訪問歯科」というものがあることすらも知らなかったんです。
もともとホテル業界におりまして、夜勤など日中だけでなくいろいろな時間帯で働いていました。
子供が生まれたことがキッカケに、朝に家を出て夜は帰ってくる仕事に就きたいなと思い探し始めて見つけたのがこの仕事でした。
―ちなみにお子さんはおいくつですか?
もうじき4歳になります。
―かわいい盛りですね!訪問時に歯ブラシなどの物販はしていますか?
歯ブラシですとか、「口腔内のジェルが欲しい」など施設の方はご存じなので依頼されることもあります。
―口腔内ジェルは、一般の方は存在を知らない方多いと思います。
お口の乾燥が強い方だったり、ご自身でのケアが難しい方で在宅でご家族様がケアされている場合などにお勧めしたりします。
2.お声がけが第一歩です
―ご自宅に訪問歯科で行くこともありますか?
はい。
この業界に入って5年目なのですが、病気って急になるもので・・・手が動かなくなったり身体が動かなくなったり、でも「どうにか支えてあげなきゃ」と頑張る奥様や旦那様がたくさんいらっしゃいます。
多くの人は知らないと思うのですが、確実にそういう毎日がいろいろなご家庭であります。
見えないけれど、たくさんの方が知った方がいいなと思います。
結婚してから自分が介護される日も来るかもと置き換えて考えることもあります。
訪問歯科でもお手伝いできることもたくさんありますので。
―訪問時に心掛けていることはありますか?
フランクにどんな話題でもいいので声をかけることが第一歩です・・・ご家族様然り、患者様然り。
あらたまってしまっても、なかなか仲良くなれないし、本心が聞けないですし。
―本心を聞くために腐心することもありますか?
先生に緊張してしまう方は年配の方だとたくさんいらっしゃって、だからこそ私みたいな若者が先生がいないところで実際のお話を聞くと「実はこんなことがあるんだよね」「実はこう思っているんだよね」などたくさん聞けます。
―「患者様と先生の橋渡し役」もコーディネーターさんにお仕事なのですね。
そうですね。
先生に話しづらいことやちょっとしたことなど、お気軽に聞いてください。
―心強いです。今までにあったほっこりエピソードは?
患者様が病院や施設に入っているなど、ご家族様が近くにいらっしゃらないケースがたくさんあると思うです。
そうすると、ご家族様は患者様の今の口の中の状態が分からないことがあります。
ですので「こんな治療をして、食べ物の形態を変えて、少し食べられるようになりました」など、「実際どんな状態で、それがどう変わって、これからどうなっていく」というお話をするとご家族の方が喜んでいただけることが多いですね。
ご飯を食べられるようになったことで、ご家族や施設の方が喜んでくださることもあります。
―ちなみに、施設に出入りしている訪問歯科は一つだけじゃないところが多いですか?
そうですね、訪問歯科がいくつか入っていて選択制になっているところが多いですね。
―しろくまさんにお願いすれば、施設内でお願いしても先ほどのように直接お電話いただいて話を聞けるということですね?
そうです。
―治療の都度ですか?
それもご家族様にお聞きします。
どの頻度でご報告するのがいいか・・・毎回であれば毎回、治療が終わった時にどういう状態になったかというのをご説明することもあります。
―その連絡の窓口をなさるのも、原田さん?
はい。
費用の面も併せてお話しできるので、分からないことや不安なことなどその時にご質問ください。
3.プライベートについて
―お休みの日は?
家族でお出かけしますね。
実は最近お休みを頂いてディズニーランドへ行きました。
娘は喜んでいるというより、大体寝ていましたね(笑)、ずっと抱っこしていました。
2泊3日で初日ディズニーランド、2日目ディズニーシーに行って、妻は大喜びでした。
―それ大事です!(笑)ご出身は?
札幌で生まれて札幌で育ちました。
でも北海道全然詳しくないんですよね・・・今までインドア派だったし、灯台下暗しで北海道を知ろうとしてこなかった・・・もったいないなと思っています。
―お子さんが生まれたことで出かけるキッカケが出来ましたね。インドア派時代は何をなさっていたのですか?
音楽と映画、ですね。
70年代80年代の歌謡曲、松田聖子さんも好きですし、どなたの曲でもOKです。
古い曲を知っていて驚かれることもあります。
映画は、子供の影響で最近はディズニー映画ばかりです。(笑)
独身の時はホラー映画、ゾンビなどを見ていましたね。
4.患者様、ご家族様にメッセージお願いします
―かなりの方向転換ですね。頼もうかどうしようか迷っていらっしゃる患者様、ご家族様にメッセージお願いします。
無料の健診からがいいと思います。
優先順位が歯科は低いと思うんですけれど、本当にお気軽に頼んでいただいて、お口の華夏が今実際どんな状況なのか知ることからだと思うんです。
その機会を少しでも多く私たちも作れたらと思っています。
―無料検診のニーズは多いですか?
「不安だからどんな状態か知りたい」という方は多いです。
無料検診から、その場で初診になるケースもあります。
―無料の歯科検診から、そのまま初診でもいいのですか?
ありですよ、多いです。
―「お金を払わなくてもいい」という状況でお願いして、「やっぱり治療してもらおう」に変更が出来ると聞くとホッとします。
「これを治療するには、いくら掛かるんだろう?」という方にまずは知ってもらって、その金額をかけて治療したいと思っていただけたらという感じですかね。
「無料歯科検診」では、実際ご自身の歯が何本残っていて、虫歯がどのくらい進行していて、という状態を知ることが出来ます。
―抜けている歯の本数は多いけど、そのまま放置している方もいらっしゃる?
たくさんいらっしゃいます。
抜けたてホヤホヤなら大工事にならないけれど、抜けて時間が経てば経つほど大工事になります・・・歯が倒れてくる、下の歯が抜けた場合は上の歯が伸びてくるなどの事が起きてきます。
―最後に教えてください、好きな食べ物は?
「まりもようかん」と寿司、ですかね。
インタビュー:2023/9/21